『クライマーズ・ハイ』横山秀夫 [お気に入り]
最近ふと思い出して、また読みたいなと思ったのでご紹介。
書籍が出版された当時、文春の友人に薦められて読んだ。
書籍が出版された当時、文春の友人に薦められて読んだ。
八五年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。
上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く力作(文芸春秋HPより)
1985年、私は小学5年。
毎日TVや新聞で報道されていたが、この日本で起きていることとは信じられなかった。
「大田区では3人の方が亡くなられました」と朝礼で先生が言っていた。
同級生の親戚の客室乗務員の方が亡くなったと聞いた。
写真週刊誌で焼焦げた手首だけが、葉の焼けた木の枝に刺さっているのを見た。
朝、飛行機の写真のカレンダーが急に落ちたのでキャンセルして難を逃れたという話も聞いた。
当時の記憶は強く残っている。
著者は実際に事故を取材していた一人だ。
その地に立ったときの強烈な印象も書かれている。
この本はフィクションであり小説だが、やはり生々しい。
社会に出てからの年月が長い人ほど、
ここに描かれる人と人との関係に共感または興味がわくのではなかろうか。
ぜひ、一読。
コメント 0